◎「世界作家事典」の類も<ミステリ・冒険・スパイ>篇となると、一味ちがいますね。一人二役トリックはミステリ・推理小説の世界では有効ですけど、事典では困ります。日外アソシエーツ『世界作家事典/ミステリ・冒険・スパイ』1993年11月刊行ですが、いつの間にか二人の作家が一人の作家に変身しました。  トリックを解明して、謎解きをしましょう。以前に同じ出版社より刊行(1985年7月)の『最新海外作家事典』では一人二役トリックはまだ使われてません。イギリス作家ジョン・ガードナーとアメリカ作家ジョン・C・ガードナーは別々に紹介されてます。
 名探偵が現れなかったらしく1994年4月1日発行の第2刷でも、まだ謎は解明されませんでした。まさか、エイプリル・フールの悪戯なんかではないですよね。
◎前に買っておいた本、手にしたついでに読みだしたら、乱丁・落丁あり!。ても、たいてい快く交換に応じてくれます。集英社『源氏鶏太短編全集』昭和43年2月刊行ですが、収録短編「春の夢」の91ページは、19ページの誤記。この誤植の類、たいてい増刷の機会に訂正みたいです。でも、この本ばかりは困りものですよ。奥付けをみてください。なんたって限定500部なんですから。ということで、この1136ページもある、限定番号付き特装本は、いつまでも誤記のままなのでした。
◎集英社『源氏鶏太自選集』昭和39年10月刊行ですが、こちらは限定1000部著者サイン入り特装本です。バックスキンに金押し表紙、天金の豪華な装丁。丁寧な二重箱です。収録作品「後妻の話」読んでら、何か変です。80ページのあとに、前にあった「英語屋さん」が出てきました。さらにパラパラしてたら、「後妻の話」のタイトルがまたまた出現。よく調べると、80〜81ページの間に、65ページ〜80ページの16ページおまけがありました。落丁でなくて、よかった。でも、不要な、おまけにも困りものですね。
◎新発見の作品等を収録した、「つげ義春資料集成」北冬書房/1991年12月20日刊行は全1冊528ページの圧巻です。番号入りの限定880部の出版なのですが、同書房では1000部ほど製本したようで、100部ほどが番外限定版で、市場に出ました。奥付には本来の番号のスタンプに代わり、限定880部の内『番外』として赤印が押されています。
 つげ義春の作品集では豪華愛蔵版「つげ義春選集」小学館/昭和61年7月1日刊行です。こちら全1巻1098ページの圧巻。特に限定出版ではありませんが、初版には謹呈・袋入の特性金属しおりのオマケ添付ありました。金属製の打抜きなので、実用には不向きですが、その絵柄は「紅の花」の少女キクチサヨコです。
 この金ピカの金属製シオリは同小学館、昭和58年8月刊行の豪華愛蔵版「忍者武芸帳・影丸伝」全2巻にも付けてました。

◎本邦初訳のウィリアム・ゴールディング「後継者たち/自由な転落」、カースン・マッカラーズ「黄金の眼に映るもの」が収録されたのは中央公論社の『新集・世界の文学』第32回配本、昭和46年刊行です。こちらには既配本の2巻デフォ「ロビンソン・クルーソー/ペスト」巻用に、別紙の「お詫び」別紙の372ページと382ページが一片ついています。この正ページをカットして既刊・第2巻「デフォ」の乱丁該当ページに張り合わせるもくろみです。
◎乱丁・落丁も困りますが、「どくとるマンボウ青春記」中央公論社、昭和46年7月の32版では、奥付けページが2枚です。本来では254ページのところ、同じ奥付けがさらにあって、ダブリ都合256ページです。余計なページ、増えても問題ですね。
◎実話『狼にそだてられた子』はタイトルも奇怪ですが、さらに奇怪なのは、昭和42年5月20日初版発行された、この本そのものです。奥付けをよくみると、何か変です。そうなんです。昭和44年2月の印刷なのに、2年前に初版が出ました。

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